脇田屋呉服店から…ひとこと

1926年創業、鹿児島市の脇田屋呉服店からのお知らせとちょっとひとことのブログです。
7日から営業します

連休も明日まで・・・1日から休ませていただきました

こんなに長いお休みは 脇田屋始まって以来・・・

先代たちが 彼岸から びっくりしているのではないかと思います  

お店はお休みしましたが お客様への納品があり 京都からの荷物を宅急便まで取りに行きやら何やらで・・・なかなか休めない この性格・・

 

この休みの間 お客様が おもしろ動画を送って下さり 涙を流して笑いました

お客様から  会いに来たのに 閉まってる〜・・・とお電話・・

京都の友人から コロナで大丈夫かと心配のメール・・・

この休みの間も 京都の悉皆の職人さんから 荷物が届きます コロナで大丈夫ですかの心配とともに・・

 

先日の新聞に

・・・相知無遠近  万里尚為隣・・・唐詩

親友に遠近は関係ない 万里離れていてもなお隣にいる

 

お店のお客様もこの言葉の通りで いろんなお客様がお店を支えて下さっています  ありがたいことです

大変な状況の今 このありがたさを心深く 想います


30数年前 亡くなった父が 私を呼んで 話してくれたことを この状況下 今更ながら その通りにしてよかったと日々想いかえします

 

・・・これからはとてつもなく大きな店か 父ちゃん母ちゃんでやってる店しか成り立たなくなる 店を小さくしなさい  大きくしたら大きな波が来る 小さくしたら小さい波ですむ・・・

当時は多くの客様で大忙しの毎日でしたから 父はなんて事を言うのだろう・・・と当時の私は思いましたが 父の言う通りにしていきました  今となっては この判断がよかったのだと思います

長年の商売の勘と先見の明・・・なかなか足元にもおよびません 

 

小粒でキラリ・・・まじめにコツコツ・・・

これからも この道で頑張っていきます

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マスク用の白い布

まだ 朝夕少し寒いくらい・・・ 日中は暑いくらいの日もあるのですが・・・・

桜の満開宣言と イペーの黄色の花と 同じ時に咲くのも不思議です  コロナのせいだとは思いませんが 例年の4月ではないよう・・・

コロナで日々大変なことになってきました

・・・で マスク用の生地で さらし をご購入にご来店のお客様が次々です

そこで・・・さらしより 目が詰まったシンモスがいいですよ・・・

とご案内しますと  ほとんどのお客様がシンモスをご存じありません

真っ白で綿100%ですが 長襦袢の地衿や子供のきものの付紐に使いますので 呉服屋にはかかせない反物です

さらしと両方お見せしますと 一目瞭然

肌触りも全く違いますので マスクには最適のようです

・・・どこにも白い生地も白い糸もないのです・・・助かりました・・・

 

シンモスが地衿などの以外に使えるのも今回発見でした   シンモスを取り扱っているお店がないようですので 呉服屋さんはどうしてるのだろうかと 不思議です

 

次々のお客様にあっという間に完売で メーカーに問い合わせますと品薄のようで 慌てて何度か送ってもらいましたが またあっという間になくなり きょう最後の入荷になりました

さらしもだんだん在庫がなくなってきました  棟上げセットに使いますので なくなったら困る〜とメーカーさんに追加の請求ですが いい返事はなく・・・・

早い終息を願うばかりです

 

静まり返った京都の悉皆の職人さんも どこにも出かけず黙々と仕事をこなしているようで・・・たまっていたお着物がどっと送られてきます

・・・いいのか悪いのか 私は到着したお着物の検品などに追われ・・・なかなか終わりません

 

コロナのばか〜と叫んでいるきょうです

 

   

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染め替えの技術

桜の花も 今年はさみしそうです

どこかの首長さんがつぶやいていた・・・コロナのバカ〜・・・ほんとに・・・

 

・・・桜はな いのちいっぱいに咲くからに 生命をかけてわが眺めたり・・・・岡本かの子

年に一度 ごく限られた季に一気に身を開き そして散らせる桜  一度きりの華  人もまた同じ一度きりの人生今 ひょっとしたらこの次はもう命の灯は消えているかもしれない  だから目をそらさずに見るじっと見る・・・

 

今年も命いっぱいに咲いた桜・・・車中から眺めた多くの人に いろんな想いを伝えてくれただろうと思います

 

今年はじめ ホームページの きものは三代百年 のことばを見て ご来店下さったお客様

おばあさんの成人式のおきものを お母様がお召しになり 今度はお嬢様がお召しになりたいとのこと

三代目のお嬢様・・・とにかくおばあちゃんのおきものを成人式に着たいんです・・・

すでに50年以上経過しています  裏はカビだらけ 表地は色あせていて・・・・でも生地はしっかりしています

・・・がんばって やってみます・・・

白地にピンクの青海波の柄の中に桐の花が埋もれた感じでした

地色を濃い茄紺に 青海波をあちこち消し 桐の花を浮かびあげて・・・・

京都の職人さんと 青海波の柄を消す箇所残す箇所 いろいろラインでやりとり・・・

先日見事にできあがり お客様にご来店いただいて お母様にかけていただきました  少し涙ぐんでいらっしゃって喜んでいただきました

 

日本の染め替えの職人さんは高い技術を持っています  私の長年の勘で 消す箇所を指示しますが ほんとによくやってくれます

染め替えの職人さんだけではできません 仕立て屋さんの職人さん  解きは縫い 洗い張り・・・さまざまな職人さんが関わりこの世で一枚の大切なお着物がよみがえるのです

 

いのちの歌の一節に

・・・いつかは誰でもこの星にさよならをする時が来るけれど 命は継がれていく・・・

おきものも一緒です

最初の持ち主がこの星にさよならしても おきものは継がれていきます

 

いい仕事させて頂いたと 私も職人さんたちも 心が満ちて 幸せな気分でした

呉服屋継いでよかった

きものっていいなぁ・・・

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春なのに・・・・

雪柳も白い花が咲き始め 春らしくなってきました

春はたくさんの行事があり、着物をお召しになる機会が多くなる季節・・・なのに・・・

叙勲の祝賀会、卒業式、結婚式、会議・・・中止、延期になりました

コロナで大変ですが 早い終息を祈るばかりです

 

店の入り口に三茱臾(さんしゅゆ)の花を活けてあります  いつものお客様が枝ごと切って持ってきてくださいました

春黄金花ともいう花ですが 黄色い小さな花がかわいらしく 春の訪れを知らせてくれています

昨日は・・・きふじ・・という蔓の花を持ってきてくださいました  はじめて見る花でした

藤の花のような小さい黄色い花が枝からさがり 風情たっぷり・・・

季節の花に囲まれて 幸せ気分満開・・・

 

・・・「優」という字は「人」の横に「憂い」という字がある 人は悲しみが多いほど 人には優しくできる  隣に誰かがいるだけで 「憂い」は優しさに変われます・・・斉藤 里恵

 

・・・優しさとはその字の通り人の憂いを知る心だ・・・太宰治

 

長年介護をされてこられた奥さまですが いつも笑顔が素敵で とても優しい奥さまです  たくさんのご苦労を乗り越えてこられたからこそ 皆さんに自然と優しくされるんだろうと思います

いつも感謝です

 

昨年から手がけた振袖2枚  お母様の振袖とおばあ様の振袖

京都の職人さんにあれこれ指示をだすのですが 楽しみながら、ぶつかりながら染め変えました ラインで送られてくる画像にあれこれ指示して  見違えるほど変わりました  

出来栄えにうんうん見事!と自分をほめています 

 

新しい振袖はもちろん 出来上がりに お〜と感嘆しますが 染め変えも お〜です

やっぱりきものはいいなぁ・・・

今流行りのインクジェットのお着物にはこの感動はない気がします

私だけの感想なのかもしれませんが・・・

やっぱり 日本古来の染め方で描き方で・・・素晴らしい技術・・

日本のきものの美しさを守っていきたいと 小さいお店ながら思う日々です

 

 

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衣更着の2月

例年になく暖かい日が続いていましたのに・・・ここ2.3日寒い!

庭の草花も あれあれ?と戸惑っているかもしれません

毎日コロナウィルスのことで 戦々恐々としている感じですが 皆様 手洗い、うがい、休養、栄養・・しっかりされてくださいね

 

先日 いつもお花を持ってきて下さるお客様がミモザをたくさん持ってきてくださいました  

呉服の床の間に飾ったお雛様と相まって もうすぐ春ですよ・・と話しかけてくれているようです  そのお客様はいつも素敵な着こなしをされていて いろいろ教わることが多いのですが、爪のことを教えて下さいました

私がちょっと体調を崩して低タンパクになって 爪が弱くなってしまったときのこと 

・・・マニキュアを塗るといいわよ 爪をカバーする役目もあるのだけれど 年を重ねると手や指がしわが多くなって 汚く見えるから マニキュア塗ったら それもカバーしてくれるのよ うすい色塗ったら?ちょっとのことでお話相手の方が気持よくなると思うわ・・・

我がしわだらけの手と指を見ながら そうかぁ・・・とうなづきました

うすいピンクを塗って・・・うんうんです  爪が割れるのもなくなりました

いつもたくさんのお客様から たくさんのことを教えていただいています  しあわせです

 

・・・楽しくなくても楽しげに生きるのが 早く死んだ人への感謝で供養じゃないかしら・・・樋口恵子

 

仕事が立て込んで なかなか帰れない日々が続いているのですが この言葉の通り楽しげに仕事をして生きてる自分です

 

先日の日曜日 19歳の厄払い、20歳の成人式の前撮り、の着付けで朝からずっとでしたが、メイクが終わって鏡を引くと、お待ち下さってるお母さんたちが・・・お〜!・・・とおっしゃいます

ほんとにきれいです  この瞬間が気持よくて・・・疲れも吹っ飛びます

 

その後 川辺からお客様・・・遠いところから来て下さって感謝です

 

ここに94年間営業を続けている呉服屋が存在すること 

・・・目立つこともなくこつこつと・・・派手なことはせず・・・

あらためて 先代の凄さを思い知らされる毎日です

 

 

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